ごあいさつ
日本の社会は物質的豊かさを追い求めるあまり大切な「心」の問題を後回しにしてきた嫌いがあります。
ものの豊かさは科学や技術の進歩によって得られても「心」の豊かさは簡単に取り戻すことはできません。〝接客〟という仕事を通じて、どうやって人と関わるのかという問題は、どうやって自分が生きていけばいいのかという問題にまでつながります。
人間は死ぬ瞬間まで「もっと自分を高めたい」「もっと立派な人間になりたい」という意欲を持っていると信じています。
人はどんな方法でもいい、自分の心を外に表す方法を何か一つ身につけておけばいい、と言うのが私の持論です。どんな人にも感激の瞬間というものがあるはずです。あるいは静かな幸福感を覚える時でもいいでしょう。然しその貴重な瞬間をただ感じたままで終わらせるのはもったいない話です。それを何らかの自分なりの方法で表現すれば、感激は永遠に残り、自分が生きた証となります。
何か自分を高めるための技術を学ぼうとしたら(それは趣味や自己表現方法でも同じですが)とにかく長く続けることです。
早く誰かに見てもらいたい、それを早く身につけてお金を稼ぐ手段にしたい、そのように他人の目や評価を意識するからこそ、早く結果がほしくなります。しかしそれは自分自身の為だと考えを変えたとしたらどうでしょう。他人に見せる必要はないのですから、こつこつやっている事自体が楽しみになります。
知らない事を知っていく、出来ないことが出来るようになる。そうやって自分の成長を確かめることが出来ます。
他人と比較したり競争したりすることよりはるかに純粋な世界といっていいでしよう。時間をかければかけるほど、その世界の奥深さが見えてきます。一つの世界の奥深さを知れば知るほど、何が良いのか何が悪いのか、何が本物で何が贋物かも、わかってきます。
たとえ一つの世界しか知らなくても、そうした深い世界に達すると、次には別の世界を眺めるときの目が変わっているのです。
そうした意欲を持ち続ける限りいつか「接客の達人」とまではいかなくても人様に、僅かばかりの幸福を分け与えられるような人間になれるのではないかと思います。
会社概要
社名 | たちばな会 |
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代表者 | 芝 邦彦 |
受付担当 | 芝 藤子 |
所在地 | 〒515-0824 三重県松阪市平成町21-1 |
TEL | 0598-58-1419 |
FAX | 0598-58-3378 |
営業時間 | 13:00~20:00 |
創業 | 平成9年4月 |
許可番号 | 厚生労働省許可 (派24-300140) |